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短編小説

【短編】裸にエプロンを

(もぅ、またこんなに出して…。)

ぱっくり開いた膣口からは、白い液体が溢れていました。

(拭いてくれたらいいのに…。 けど、お仕事だから仕方ないかな…。)

陸と付き合ってから、半年が過ぎました。

彼は仕事の合間を縫って部屋に来てくれます。

忙しい彼は、我儘な私に気遣って、なるべくお泊まりをしてくれます。

そして今日は半月ぶりのお泊りです。

久しぶりに会った2人は、どちらからとなく、身体を交えました。

「恵子だと何回でも出来るよ。」

その言葉通り、夕食も食べずに2回目のセックスを終えたところです。

2回目の最中、彼のスマホが鳴りました。

お仕事の電話です。

「ねぇ、あっ、電話鳴ってるよ、いいの?」

「今は恵子から離れるつもりはないよ。」

(もぅ、陸ったら…。 大好き!)

彼の背中に手を回し、強く抱き締めます。

その仕草に呼応するように、彼の動きが激しくなります。

「ああぁ、だ、だめぇ、そんな、さっきも、逝ったのに、また、あっ、あっ、いやぁ…。」

「今日は随分感じてるね、どうしたの?」

(もぅ、そんなの、わかってるくせに…。)

「いや、あっ、も、もぅ、いじわるぅ…。」

「えっ、何? わからないよ。」

彼は薄笑いを浮かべながら、私の弱い部分をゴリゴリと突いてきます。

「もぅ、陸が、来ないから…。 ずっと、ずっと欲しかったの!」

「ん、何を、欲しかったの?」

「ああっ、これ、私の中にいる、これが…。」

彼に足を絡め、欲しかったものを伝えます。

けど、彼は許してくれません。

「もぅ、陸の、意地悪ぅ…。 あなたの、陸の、ペニスが、欲しかったの…。 ずっと欲しかったの!!」

「よく出来ました!」

「ああああっ!!」

彼が満足気に笑った直後、私は2度目のアクメを迎えました。

「恵子、少し電話してくるね。」

「えっ、あ、はい、いってらっしゃい…。」

アクメを迎えたあと、彼も射精したようでした。

その証が、私の中から溢れていました。

ティッシュで拭きながら、彼がリビングから戻るのを待ちます。

けど、その途中、お腹が鳴りました。

(お腹空いた…。 そう言えば、まだ何も食べてなかった。 あの人も、たぶん…。)

「よしっ!」

お仕事や、先ほどの営みで、彼もお腹を空かせていると思いました。

(まだ時間かかりそうだから、何か作ろう…。)

優しい彼の事です。

電話から戻ったら、また私を喜ばせようと頑張ってしまいます。

お仕事の合間に、簡単なものでも作ろうと思いキッチンへ向かいました。

(あ! このまま着けたら…、陸、喜ぶかな?)

それから数分後、トントントンと包丁を使う私に、彼が声を掛けてきます。

「あれ、こっちに居たの?」

「うん、お仕事忙しそうだから…。 それに、お腹空いてるでしょ?」

「うん!」

「じゃあ、すぐに作るね。」

「じゃあ、俺も手伝うよ!」

そう言うと、彼はキッチンの方へ回ってきます。

「えっ、ちょっと、待って!」

「んっ、なんで? えっ!! 恵子、それ…。」

「あん、もう、だから待ってって言ったのにぃ…。」

食事が出来たら見せようと思っていました。

フリルの付いた、真っ白なエプロンです。

それを、裸に、着けていました。

「恵子、それ…、やばい!」

「えっ?」

「それは、だめだよ…。」

(うそっ、気に入らなかった?)

「ごめんなさい…。 やっぱり、これ、若い人がやらないと、似合わないよね…。」

喜んで貰おうと無理したことが逆効果と思い、涙が出そうになります。

「違う、違うよ! 逆、逆! めちゃくちゃいいよ!」

「えっ?」

「エロ過ぎてヤバイってことだよ!」

「…ほんと?」

「ホントだよ、ほら、これ…、見てよ。」

(えっ、2回も出したのに…、お臍まで反り返って…。)

「す、すごい…。」

ゴクッと、思わず喉を鳴らしてしまいます。

(あぁ、また、欲しくなってる…。)

けどそれは、彼も同じでした。

「ダメだ、恵子! もう挿れたい!」

「えっ、ここで? あっ!」

私が返事をする前に、彼は抱きついてきました。

「あんっ、だめ、ご飯食べてから…。」

「もう待てないよ!」

「もぅ、ダメよぉ。 陸、疲れてるんだから、食べないと…。」

「恵子ぉ、我慢出来ないよ。」

「だめっ! 自分だけの体じゃないんだから、栄養もしっかり摂らないと…。」

「けど、これがおさまらないよ!」

彼が言うのもよくわかります。

(はち切れそう…。 もぅ、仕方ないなぁ…。)

「んもぅ、じゃあ、これで我慢して…。」

彼の前に膝立ちし、ペニスを掴みます。

「えっ? 恵子?」

「今は、お口で、我慢して…。」

「いや、けど、洗ってないよ?」

(陸のなんだから、そんなの、気にしないよ…。)

そう目で訴えながら、彼を咥え込みます。

「うあっ!!」

裸にエプロンが効いたせいでしょうか?

普段は我慢強い彼が、あっという間に上り詰めました。

(ううっ、すごい…。 もう2回出してるのに、口から溢れそう…。)

私に新鮮なミルクを飲ませたことで、ようやく彼も落ち着きました。

その後は食事をして、一緒にお風呂に入りました。

「ねぇ、さっき、自分だけの体じゃない、って言ってた気がするけど、どう言う意味?」

「えっ、私、そんなこと言った?」

「うん、言った。」

「気のせいじゃない?」

「そう? まぁ、いいか。 それより、今夜はあと2回はやるからね!」

「えっ、2回!? 明日も忙しいんでしょ?」

「大丈夫、恵子とする方が元気出るから!」

「もぅ、陸のエッチ!」

そう言いながら互いの愛を確かめるようにキスを繰り返しました。

(本当に無理しないでね…。 たぶん次に会うときには“あなた”に伝えられるから…。)

その翌月、彼の歓喜の声が部屋中に響きました。

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