9時30分を過ぎたころ、美沙ちゃんが帰宅しました。
昨日は息子のところに泊まっていたので、きっと充実した一夜だったと思います。
それを物語るように、彼女は朝から元気いっぱいでした。
「恵ちゃん、いつもごめんね。あとはあたしが面倒みるからね!」
美沙ちゃん以上に、朝から元気いっぱいの怪獣たちに駆け寄り、遊び相手を始めました。
(これでようやく家事に専念出来るかな。それにブログも書かないと…。)
そう思ってリビングから出ようとしたときでした。
「あっ、そうそう、ゆうちゃんからこれ預かってきたよ。」
美沙ちゃんが手渡してくれたのは、小さな封筒でした。
「んっ、何かな?」
彼に何かをお願いしていた記憶はありません。
「恵ちゃんの大好きなものだよ。開けてみたら?うふふっ。」
「そ、そうなの?」
美沙ちゃんの妖しい笑みと封筒の感触で、なんとなく中身はわかりました。
しかし、やはり確認してみないとわかりません。
丁寧に封を切り、封筒の中身を覗き込みます。
「えっ!?」
(あぁ、やっぱり…。)
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